歯性病巣感染とは
Animus2017年No.93 より一部抜粋
ある一部の軽い症状の病巣が他の臓器に二次的な病変を作ることを「病巣感染(focal infection)」といいます。
歯周炎から全身で二次的な病変を作ることを歯性病巣感染といい、慢性歯性感染症と全身の健康との関係については、すでにたくさんの エビデンスが報告されています。
・歯周ポケットが細菌の入り口になる
・歯性病巣感染症は細菌の作る為害物質の供給源となる
・もとは歯科で前からある言葉だが近年この考えがさらに重要と話題に
口腔内の慢性感染巣が
二次疾患を引き起こす機序
①
口腔内細菌の直接的な管内性の移行で
他部位へ影 響を及ぼす
②
細菌が血管内に侵入し、遠隔臓器で増殖する
③
細菌性の為害物質(例えば、LPS)が
血中に入り、遠隔臓器に悪影響を及ぼす
④
細菌のLPSに対する抗体産生の誘導と、
Ⅲ型アレルギー(免疫複合型アレルギー)を起こす(例えば、腎臓が機能不全に陥るようなこと)
⑤
歯性 病巣感染部で産生されたサイトカインやケミカルメディエー ターが血中に移行し、他臓器に影響を及ぼす
歯石が付きにくい環境づくり
善玉菌の習慣化が
大切なポイントです
優れた口内フローラは、バイオフィルムを破壊し歯周病の原因菌が住めない環境をつくります。
付いたバイオフィルムも取れやすくなり
汚れ落としをラク
に
します。
また、口腔善玉菌はブラッシングでは届かない歯周ポケットまで届くので歯周病巣感染の根本部位のフローラも改善にも役立ちます。